2013年3月
当院における腰椎疲労骨折患者の病期について 早期発見への取り組み
理学療法研究・長野
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- 巻
- 号
- 41
- 開始ページ
- 93
- 終了ページ
- 94
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)長野県理学療法士会
腰椎疲労骨折(以下A)に関する先行研究で小林はCT画像に基づいた病期分類を提唱し、初期・進行期のものを「亀裂型」、終末期のものを「偽関節型」としている。今回、当院を2006〜2012年に受診した患者のうち、スポーツ活動によって腰痛を発症したと考えられる18歳以下の症例で、初診時にAが疑われCT検査を施行された134例を対象に、CT検査でAが認められた患者の割合と、Aの病期(小林の分類)について調査した。結果、Aが認められたのは57例(43%)であった。Aの病期は「亀裂型」が25例(44%)、「偽関節型」が32例(56%)であり、終末期の状態で受診した患者が多かった。Aの診断に関してSairyoらはMRIでのT2高輝度が早期発見の良い指標になりうると報告している。当院ではこれまでMRI撮影を他院に依頼していたが、近々MRI装置を導入することが決定しており、これによりAの早期発見に向けたより強固な体制づくりが可能になると思われる。
- ID情報
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- ISSN : 1347-2976
- 医中誌Web ID : 2013223964