Jul, 2020
小児脳室腹腔シャント術における腹腔鏡の手技 自験例の検討
日本内視鏡外科学会雑誌
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- Volume
- 25
- Number
- 4
- First page
- 332
- Last page
- 338
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- (一社)日本内視鏡外科学会
<文献概要>腹腔鏡補助下脳室腹腔シャント術は成人では広まりつつあるが,小児の報告は未だ少ない.当科で施行した5例の手術手技の要点を報告する.まず,体格の小さい小児の周囲に多数の人員・機材を配置するため,互いに干渉しないよう注意が必要であった.初回手術では2ポート,再建時など腹腔内の癒着がある場合は単孔式3ポートとした.新生児ではスコープ・鉗子ともに臍部ではなく側腹部から挿入した.皮下を通したパッサーは,直接腹腔内へ挿入した.シャントチューブは屈曲しないように鉗子で誘導し,シャントの開通も腹腔鏡で確認した.手術合併症は認めなかった.手技の定型化により,成人と同様な有用性が示されることが期待される.
- ID information
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- ISSN : 1344-6703
- eISSN : 2186-6643
- Ichushi Web ID : 2020311604