2013年4月 - 2016年3月
右心不全の発症進展における右室線維化/Rhoキナーゼ経路の関与の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、肺高血圧に伴う右室リモデリングを検討した。ヒトの右室剖検検体において、右心不全は右室肥大、右室間質および血管周囲の線維化、毛細血管の減少およびマクロファージの増加に関連していた。さらに血管周囲のMMP2とRhoキナーゼ活性が亢進していた。低酸素動物モデルでは、eNOS欠損およびコラーゲン融解酵素抵抗性はいずれも右室肥大、血管周囲リモデリング、マクロファージ浸潤を増悪させ、Rhoキナーゼ活性を亢進させていた。
右室リモデリングは肺高血圧の進展早期に生じ、右室線維化、血管周囲リモデリング、毛細血管減少が関与し、eNOS経路とコラーゲン代謝が新たな治療戦略となり得ることが示唆された。
右室リモデリングは肺高血圧の進展早期に生じ、右室線維化、血管周囲リモデリング、毛細血管減少が関与し、eNOS経路とコラーゲン代謝が新たな治療戦略となり得ることが示唆された。
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- 課題番号 : 25461100
- 体系的課題番号 : JP25461100