2018年12月
小川原湖堆積物の放射年代測定結果と白頭山噴火年代との比較
第21回AMSシンポジウム(JAMS-21)
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京(日本)
青森県東部に位置する小川原湖には、青森県と秋田県の県境に位置する十和田カルデラに由来する十和田a火山灰(To-a)、および中国南部に位置する白頭山から噴出した白頭山-苫小牧火山灰(B-Tm、噴火年代946年)が湖底堆積物中に存在している。本研究では、小川原湖の堆積物を用いて、堆積物から採取された植物片(3試料)の放射性炭素年代測定、テフラの同定、鉛-210、およびセシウム-137年代測定から、小川原湖堆積物の年代モデルの構築を試みた。植物片から得られた放射性炭素年代は、堆積深度に対して直線性を示し、一定の堆積速度であることがわかった。また、B-Tm層の上下(堆積物深度30cmから100cm)から採取した植物片の放射性炭素年代は、白頭山噴火年代と整合的であった。植物片の放射性炭素年代測定に加え、複数の年代測定手法を併せることにより、より精度の高い年代モデルを構築できると期待される。