論文

2020年5月

【幹細胞治療と疾患】iPS細胞を用いた肝臓疾患の治療

BIO Clinica
  • 村田 聡一郎
  • ,
  • 谷口 英樹

35
5
開始ページ
421
終了ページ
425
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)北隆館

ヒトiPS細胞(induced Pluripotent Stem cell)の臨床応用に向けた研究開発が様々な疾患に対して進んでいる。幹細胞を用いた再生医療においては治療対象とする臓器の実質的機能再建を行うことが必須である。我々はヒトiPS細胞由来肝内胚葉細胞を材料として、血管内皮細胞と間葉系細胞との共培養による三次元的なヒト肝芽の人為的創出法を開発した。そして、ヒト肝芽の移植により、生体内において機能的なヒト肝臓の創出が可能となり、この方法が肝疾患に対する有効な治療手法となりうることを明らかにした。本稿では我々が取り組んでいるヒト肝芽創出技術と肝疾患の治療コンセプトについて最新の研究成果を交えて紹介する。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0919-8237
  • 医中誌Web ID : 2020229939

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