2014年5月10日
近年の研究動向から探る「ゴシックの国際性」
日本比較文学会 第36回中部支部大会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 名古屋大学
シンポジウム「ゴシック文学の発展とその国際性」の指名パネリストとして発表。ゴシック文学の誕生はホレス・ウォルポールによる『オトラント城』が登場した1764年のイギリスが定説となっているが、再考を迫る説も現れている。そうしたコンテクストを分析している近年のゴシック文学研究を視野に入れながら、とりわけ古典ゴシック文学期(1760年代から1820年代前半)におけるイギリス近隣諸国との双方向的な影響関係を紹介し、テクストにおける表象、歴史事件、翻訳や翻案などから見えるゴシックの「国際性」に注目すると同時に、ゴシック文学に内在する越境性や浸透力も考慮に入れ、ゴシックのこれからの可能性に関しても言及した。