田中 光太郎

(教員からのメッセージ),熱工学、燃焼化学、レーザー計測をキーワードに、カーボンニュートラルなエネルギーに関する研究、また環境計測に関する研究を行っています。熱エネルギーは今後も必須ですが、有効に活用していくことと、環境負荷を低減していくことが、今まで以上に求められています。現在は植物由来の新燃料に関する研究や、合成燃料、脱炭素燃料の高度利用法に関する研究、大気からのCO2直接回収に関する研究、未規制の窒素酸化物などの高感度計測、低減手法に関する研究を重点的に進めており、美しい環境を守りつつ、安全で安心してエネルギーを取得できる社会構築に貢献していきたいと考えています。,(研究経歴),博士課程においては、次世代燃料として期待されるジメチルエーテルの燃焼過程、特に低温燃焼（主に６００～８００K)過程を明らかにした。交通安全環境研究所やフランスのＣＮＲＳでは、燃焼反応の素反応過程や燃焼モデル構築、燃料の着火性の違いによりエンジン燃焼を制御するといったことを研究してきた。また、レーザー計測手法を応用し、エンジン排気に含まれるＶＯＣやＰＡＨ類を化学種別に連続計測できる装置開発も交通安全環境研究所において行った。さらに、大気中に含まれる二酸化炭素の安定炭素同位体の連続計測手法の開発など、大気計測に関する研究を東大環境安全研究センターで行った。