論文

2005年9月

《Une devineresse musulmaneet sa prophetie sur l'invasionchretienne en Palestine dansl' histoire poetiquede de lacroisade (1) 》

『人文研紀要』

53号
開始ページ
199-226
終了ページ
出版者・発行元
中央大学人文科学研究所

中世の十字軍文学にしばしば登場するイスラム女性予言者カラブルについての論考である。まず、彼女には、中世西洋が東方の女性に抱いていたイメージ(予言・占星術などの能力や淫奔の性質)が全て付与されていることを示した。さらに、このジャンルの集大成と言える14世紀の長大な『白鳥の騎士』では、物語の節目節目になされる彼女の予言が、聴衆の興味を持続させるための「予告」として機能していることを解明した。

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