書籍等出版物

2014年9月

近代中国の在外領事とアジア


担当区分
単著
出版者・発行元
名古屋大学出版会
総ページ数
担当ページ
1-464
記述言語
日本語
著書種別
学術書
DOI
ISBN
9784815807849

華人保護を名目とする南洋領事設置の模索から、国外での領事裁判権の行使に至る中国の対外政策の「近代」的変容を実証し、条約体制の〈平等-不平等〉のみを問う既存の枠組みを離れ、近代アジアの国際関係の実像を描き出した。構成は以下の通り。
序章「領事制度と近代中国」
第Ⅰ部「華人保護論の展開と在外領事拡大論議」:第1章「在外領事像の模索」、第2章「南洋華人調査の背景と西洋諸国との摩擦」、第3章「南洋華人調査の実施」、第4章「清朝政府の領事拡大論議」、第5章「駐英公使薛福成の領事設置活動とその挫折」。
第Ⅱ部「中国の在外領事裁判と東アジア」:第6章「双務的領事裁判権をめぐる日清交渉」、第7章「清朝の在朝鮮領事裁判規定の成立と変容」、第8章「日本・朝鮮における清朝領事裁判の実態と変容」、第9章「在ベトナム領事の設置をめぐる対仏交渉」、第10章「近代日中の“交錯”と“分岐” の軌跡」。
終章「近代アジア国際関係史への新たな視座」。

ID情報
  • ISBN : 9784815807849