共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

ジェンダー差が消費者行動に与える影響の体系的研究(研究分担者)

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K01999
体系的課題番号
JP20K01999
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究の目的はジェンダー差が消費者の購買意思決定とマーケティング刺激に対する消費
者反応に与える影響について体系的かつ包括的な研究知見を導出することである。
2年目の2021年度には購買意思決定における男女差に焦点を当てて、オンラインによる消費者実験を実施した。より具体的には将来の食糧問題を解決する有効な手段として注目されている昆虫食に焦点を当て、それを普及する上でのセレブリティ・エンドースメント効果とそこにおける消費者の反応の男女差を検証した。
具体的にはアメリカ人を対象に、セレブリティ・エンドースメントが消費者の昆虫食の喫食意向に与える影響を検証した。その結果、消費者が知覚するセレブリティの信頼性、昆虫食知識、昆虫食の推奨人としての適合性は消費者の昆虫食に対する喫食意向を高める要因である一方、セレブリティの外見的魅力は昆虫食の喫食意向に有意な影響を与えないことが確認された。また、3つのセレブリティ・タイプ(俳優、ミュージシャン、アスリート)のうち、男性に対しては俳優とスポーツ選手が、女性に対しては俳優が昆虫食に対する喫食意向を高めることに有効である反面、ミュージシャンは男女いずれの喫食意向に対しても有効でないことが明らかにした。
こうした研究成果は食心理学、食品科学のトップジャーナルのひとつである国際ジャーナルFood Quality and Preferenceに論文として掲載した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K01999
ID情報
  • 課題番号 : 20K01999
  • 体系的課題番号 : JP20K01999

この研究課題の成果一覧

論文

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