共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

災害後の心理的状態が食の消費増加に与える影響(研究分担者)

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K01997
体系的課題番号
JP20K01997
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究は、災害によって喚起される心理状態に注目し、この心理状態が災害後に食の消費に与える影響を明らかにするものであった。昨年度までの成果としては、2次データの初期分析が実施され、東日本大震災によって、「アルコール消費」と「調理に注ぐ努力」に影響がありそうなことが明らかになっている。2021年度の研究実績としては、後者の「調理に注ぐ努力」に注目し、文献レビューから3つの点を成果としてあげた。
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第1は、「調理に注ぐ努力」概念の精緻化である。われわれは、昨年度までの2次データの分析では、「一つの料理に対して、どのくらいの数の食材や調味料を用いているのか」を従属変数としていた。本年度は、これを「cooking effort」 (調理努力)として概念規定した。
第2は、モデルの特定化であった。昨年までの研究成果では、われわれは災害によって喚起される「存在論的恐怖」(死が不可避であることへの恐怖心)という心理状態に媒介変数に注目していた。しかし、cooking effortという従属変数に焦点を当てたことから、媒介変数を環境への「コントロール感」に修正した。その結果、その修正モデルは、災害によって周囲の環境への「コントロール感」を低下させると、それを回復しようと、多くの調理努力を注ぐ(いわゆる手作り)、というものである。
第3は、cookingの文献についてのレビューであった。セラピーやリハビリに関する文献のなかには、クッキング・セラピーと名付けられている介入の方法がある。これらの文献は、調理に従事することによる心理的ベネフィットを議論しているため、この領域の文献からモデルの精査をした。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K01997
ID情報
  • 課題番号 : 20K01997
  • 体系的課題番号 : JP20K01997