論文

2018年5月

入院中に伝染性単核球症が明らかになった外傷性脾損傷の1例

日本腹部救急医学会雑誌
  • 猪熊 孝実
  • ,
  • 泉野 浩生
  • ,
  • 山野 修平
  • ,
  • 高橋 健介
  • ,
  • 田島 吾郎
  • ,
  • 平尾 朋仁
  • ,
  • 山下 和範
  • ,
  • 加藤 隼悟
  • ,
  • 田崎 修

38
4
開始ページ
745
終了ページ
748
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本腹部救急医学会

症例は16歳の男性。多数回殴られて受傷。近医を受診後、当院へ転院搬送となった。造影CTでIIIb型脾損傷、脾腫大、左気胸を認め、non-operative managementの治療方針で入院となった。入院後、発熱、咽頭炎、頸部リンパ節腫大を認め、採血で異型リンパ球の出現を認めた。抗体価測定ではEBV VCA-IgM陽性、EBNA抗体陰性であり、EBV初感染による伝染性単核球症と診断した。伝染性単核球症が来院時の脾腫大の原因と考えられた。入院後に貧血の進行や脾仮性動脈瘤の形成を認めず、第20病日に自宅退院となった。伝染性単核球症により脆弱した脾に外力が加わったことで起きた脾損傷と考えられた。(著者抄録)

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