2018年4月 - 2021年3月
ASEAN進出日系企業における公平な組織マネジメントに関する国際比較研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的は、ASEAN進出日系企業における日本人労働者と現地国労働者の公平感の相違を明らかにすることによって、アメリカを中心に展開されてきた組織的公正理論の実践への応用性を高めることである。タイ、インドネシア、ベトナム等のASEAN諸国には、規模の大小を問わず数多くの日系企業が約30年前から活発に進出している。しかし、それらの日系企業が抱える人的資源管理上の多くの課題は、ASEAN進出当初からほとんど変わっていない。そこで、本研究では、ASEAN進出日系企業へのインタビューを中心とした定性的調査および大量サンプルによる定量的調査を実施することによって、日本とASEAN諸国における労働者の公平感の相違を明らかにし、「公正な組織マネジメントの実践」という人的資源管理への応用を明確に意識した、より説明力の高い理論的枠組みの構築を目指す。
本研究は、2名の研究者が3年間の計画で行う予定であり、今期はその第1期目にあたる。今期は、文献研究およびインタビュー調査による定性的データの収集、分析枠組みの設定、パイロット調査の実施による調査票の修正を中心に行った。在ASEAN日系企業の実際の人的資源管理制度、とりわけ評価・報酬制度に関する一次データ収集の必要性から、当該日系企業を数社訪問し、調査対象先となる数社の経営者および各社の従業員にもインタビューを行った。本研究を進めるにあたっては、調査企業の協力が不可欠であるが、インタビュー調査については、研究代表者、研究分担者それぞれのネットワークを利用して、在タイ日系企業、在ベトナム日系企業の数社の協力を得ることができた。
本研究は、2名の研究者が3年間の計画で行う予定であり、今期はその第1期目にあたる。今期は、文献研究およびインタビュー調査による定性的データの収集、分析枠組みの設定、パイロット調査の実施による調査票の修正を中心に行った。在ASEAN日系企業の実際の人的資源管理制度、とりわけ評価・報酬制度に関する一次データ収集の必要性から、当該日系企業を数社訪問し、調査対象先となる数社の経営者および各社の従業員にもインタビューを行った。本研究を進めるにあたっては、調査企業の協力が不可欠であるが、インタビュー調査については、研究代表者、研究分担者それぞれのネットワークを利用して、在タイ日系企業、在ベトナム日系企業の数社の協力を得ることができた。
- ID情報
-
- 課題番号 : 18K01802