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2020年3月

【JSH2019高血圧治療ガイドライン-実地臨床への活用ポイント】慢性腎臓病合併高血圧 降圧目標と薬剤選択

カレントテラピー
  • 安部 えりこ
  • ,
  • 涌井 広道
  • ,
  • 田村 功一

38
3
開始ページ
253
終了ページ
257
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)ライフメディコム

新たに改訂された『高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)』では、慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)合併患者の降圧目標・治療薬の選択について尿蛋白の有無と糖尿病合併の有無で異なる。降圧目標は糖尿病非合併CKDでは蛋白尿がある場合、あるいはCKD重症度区分A2、A3区分、また糖尿病合併CKDでは130/80mmHg未満を推奨している。降圧薬の選択に関しては、糖尿病非合併で蛋白尿陽性(0.15g/gCr以上)の場合はレニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬を第一選択薬として推奨し、尿蛋白陰性例ではRA系阻害薬、Ca拮抗薬、利尿薬のいずれかを選択する。糖尿病合併例では、微量アルブミン尿陽性(30mg/gCr以上)または蛋白尿陽性ではRA系阻害薬が第一選択薬としている。RA系阻害薬に関しては高齢者やGFR30未満のCKD患者では腎機能悪化や高K血症がみられることがあるため、少量から開始し腎機能やK値をモニタリングすることが必要である。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0287-8445
  • 医中誌Web ID : 2020163713

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