2019年4月
【不登校・ひきこもりに対する精神科医療の関わり】不登校における教育、福祉、医療の連携
精神科治療学
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 34
- 号
- 4
- 開始ページ
- 385
- 終了ページ
- 390
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)星和書店
不登校は本人側の要因としては、精神的要因が過半数を占めており、さらに学校や家庭などの環境要因が影響していることが多いため、医療機関だけで対応するのではなく、教育機関や福祉機関などと連携して対応することが必要である。学校においては、精神科受診が必要と思われる子どもは少なくないが、子どもや保護者は精神科医療への受診に抵抗感を示すことが多く、受診につながり、それを継続するためには対応の工夫が必要である。精神科医療機関の役割は、不登校の子どもの精神医学的評価と治療であり、保護者や学校との情報共有や、環境調整を含めた対応の助言が必要である。障害を持つ場合や養育環境に課題のある場合には、福祉機関との連携が重要である。円滑な連携には日頃から多職種が「顔の見える関係」を構築していることが望ましい。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 0912-1862
- 医中誌Web ID : 2019218871