2016年3月
青森県五所川原市方言の文末形式「デバ」について
Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin
- 巻
- 号
- 19
- 開始ページ
- 123
- 終了ページ
- 135
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- DOI
- 10.14946/00001829
- 出版者・発行元
- 神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会
本稿では青森県五所川原市方言の文末形式「デバ」について、種々の側面からの考察を行い、その結果、意味的特徴として以下のように結論付けた。
1)対話における「デバ」の特徴:聞き手の持っている情報と話し手の情報に矛盾がある場合に、話し手の情報を聞き手にもあるはずのものとして提示し、情報を修正させる。
2)独話における「デバ」の特徴:話し手の過去の情報と話し手が新規に獲得した情報に矛盾がある場合に、新規情報を導入し、情報を修正する
「デバ」には派生的な用法もあるが、これについても上記の特徴によって説明づけられる可能性を示した。また、命令形に接続する「デバ」についても、上記の特徴を援用することにより、説明づけられるという仮説を立てた。
1)対話における「デバ」の特徴:聞き手の持っている情報と話し手の情報に矛盾がある場合に、話し手の情報を聞き手にもあるはずのものとして提示し、情報を修正させる。
2)独話における「デバ」の特徴:話し手の過去の情報と話し手が新規に獲得した情報に矛盾がある場合に、新規情報を導入し、情報を修正する
「デバ」には派生的な用法もあるが、これについても上記の特徴によって説明づけられる可能性を示した。また、命令形に接続する「デバ」についても、上記の特徴を援用することにより、説明づけられるという仮説を立てた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14946/00001829
- ISSN : 1343-4535
- CiNii Articles ID : 120005717333
- CiNii Books ID : AA11200630