2019年11月17日
立位骨盤傾斜運動時における体幹筋活動解析
第30回日本臨床スポーツ医学会学術集会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 開催地
- 横浜,日本
【目的】腰部障害の運動療法において、立位での骨盤傾斜角度を調整する機能が重視される。本研究では骨盤傾斜運動の方向別の体幹筋群の筋活動量を解析した。
【方法】対象は健常成人男性12名とした。片側の腰方形筋前方線維(QL-a)、後方線維(QL-p)、腹横筋(TrA)をワイヤ電極で、内腹斜筋(IO)、腰部脊柱起立筋(LES)、多裂筋(LMF)を表面電極で計測した。対象者は、上肢を胸の前で組んだ立位での骨盤傾斜運動を4方向(前傾・後傾・同側挙上・対側挙上)実施した。前傾と後傾は足幅を肩峰幅とした両脚立位で行った。同側挙上と対側挙上は、高さ20cmの台上で非挙上側の片脚立位にて行った。最大傾斜までの3秒間を解析区間とし、筋活動量は最大随意等尺性収縮時の筋活動量で正規化した(%MVIC)。統計処理は筋と傾斜方向の2要因による2-way ANOVAを、QL-aとQL-p、TrAとIO、LMFとLESにおいてそれぞれ行った。
【結果】全ての比較において傾斜方向に有意な主効果を認めた(p<0.05)。QL-aとQL-pでは同側挙上(18.3, 19.6%MVIC)、TrAとIOでは後傾(15.5, 32.0%MVIC)、 LMFとLESでは前傾(26.3, 25.0%MVIC)が、他の傾斜方向に比べて有意に高い活動を示した。
【考察】各方向への骨盤傾斜時に、各体幹筋は骨盤傾斜の方向特異性を有していた。各体幹筋の方向特異性を考慮した上で、腰椎-骨盤アライメント矯正を目的とした運動療法の実施が効果的であると考える。
【方法】対象は健常成人男性12名とした。片側の腰方形筋前方線維(QL-a)、後方線維(QL-p)、腹横筋(TrA)をワイヤ電極で、内腹斜筋(IO)、腰部脊柱起立筋(LES)、多裂筋(LMF)を表面電極で計測した。対象者は、上肢を胸の前で組んだ立位での骨盤傾斜運動を4方向(前傾・後傾・同側挙上・対側挙上)実施した。前傾と後傾は足幅を肩峰幅とした両脚立位で行った。同側挙上と対側挙上は、高さ20cmの台上で非挙上側の片脚立位にて行った。最大傾斜までの3秒間を解析区間とし、筋活動量は最大随意等尺性収縮時の筋活動量で正規化した(%MVIC)。統計処理は筋と傾斜方向の2要因による2-way ANOVAを、QL-aとQL-p、TrAとIO、LMFとLESにおいてそれぞれ行った。
【結果】全ての比較において傾斜方向に有意な主効果を認めた(p<0.05)。QL-aとQL-pでは同側挙上(18.3, 19.6%MVIC)、TrAとIOでは後傾(15.5, 32.0%MVIC)、 LMFとLESでは前傾(26.3, 25.0%MVIC)が、他の傾斜方向に比べて有意に高い活動を示した。
【考察】各方向への骨盤傾斜時に、各体幹筋は骨盤傾斜の方向特異性を有していた。各体幹筋の方向特異性を考慮した上で、腰椎-骨盤アライメント矯正を目的とした運動療法の実施が効果的であると考える。