2018年12月
建物の地震動応答シミュレーションに現れる前処理付き共役勾配法の並列化
情報処理学会第167回ハイパフォーマンスコンピューティング研究会
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- 巻
- 2018-HPC-167
- 号
- 28
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 5
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
- 出版者・発行元
- 情報処理学会
地震の多い我が国では建築物に対する耐震性の要求が高い.建築物の耐震性を調べるために,建物・地盤の地震動応答を求める数値シミュレーションが行われている.本研究で扱うシミュレーションコードは建物と地盤を3 次元有限要素法で離散化し,各節点について立てられた運動方程式に平均加速度法を適用したものである.そうして得られた連立一次方程式を前処理付き共役勾配法の一種であるPSCCG 法で解いている.本研究では,本シミュレーションの実行時間の大部分を占めるPSCCG 法のプロセス並列化を行った.スレッド数を1 に固定しプロセス数を増やしながら,プロセス並列の実装評価を行った.その結果2 プロセスでの実行時間を基準として,8 プロセスでは最大で3.2 倍の速度向上が確認できた.