2015年
関係相手の応答性に応じた共同規範の調節―愛着不安による調整効果―
実験社会心理学研究
- 巻
- 55
- 号
- 1
- 開始ページ
- 60
- 終了ページ
- 70
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2130/jjesp.1408
- 出版者・発行元
- 日本グループ・ダイナミックス学会
親密関係では共同規範に従った恩恵の授受を行うことが理想とされる。本研究は,我々は親密関係において常に共同規範を遵守するわけではなく,関係相手の応答性に応じて共同規範を柔軟に調節していること,また,そのプロセスが愛着不安によって調整されることを検討した。2つの調査(調査1の参加者は150名,調査2の参加者は188名)の結果,親密関係において相手が自分に対して非応答的であった過去の出来事を想起した人は,想起しなかった人よりも,共同規範を弱めていた。ただし,愛着不安の強い人は,恋人の非応答性を想起すると共同規範を強めていた。これらの結果は,親密関係におけるリスク制御という点から考察された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2130/jjesp.1408
- ISSN : 0387-7973
- CiNii Articles ID : 130005115880
- CiNii Books ID : AN00104794