2017年4月 - 2020年3月
東アジアの連関と比較からみた中国戦時秩序の生成と言説の様態
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究は、日中戦争(1937~45年)、国共内戦(1946~49年)、朝鮮戦争(1950~53年)とそれに続く東アジアの国際緊張を経験したことによって、中国にもたらされた戦時秩序の生成を考察し、そこに立ち現れる多種多様な人々の言説を詳細に分析することを通して、この戦時秩序が複雑で多元的な性格をもっていること、およびその性格が現在の中国社会にも引き継がれていることを明らかにした。そのうえで、日本・台湾など、東アジアのその他の諸地域における戦時秩序と比較することによって、この研究は中国近現代史に新たな比較研究の視座を提供した。
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- 課題番号 : 17H02403
- 体系的課題番号 : JP17H02403