2019年
民族誌映画『PASAJUEGO』の上映:スポーツ人類学と映像について考える
日本体育学会大会予稿集
- 巻
- 70
- 号
- 0
- 開始ページ
- 60_1
- 終了ページ
- 60_1
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本体育学会
<p> スポーツ人類学者はフィールドワークによって集められた情報を最終的に「民族誌」にまとめる。とはいえ、この民族誌は書かれた作品だけではなく、映像作品という形式を取ることもある。それを「民族誌映画」とよぶ。映像はときに言語によって伝えられること以上のことを伝えることもある。とすれば、スポーツ、舞踊、武術といった身体運動を扱うスポーツ人類学では、なおさら民族誌映画という方法は有効であろう。しかし、これまでのところその学術的意義については必ずしも議論が深まっていないのも事実である。そこで、本企画ではメキシコ出身の文化人類学者/映像制作者であるDaniel Oliveras氏の監督作品である『PASAJUEGO』という民族誌映画を上映する。映画はメキシコのオアハカ地方を出自とする移民たちと彼らが行う「ペロタ・ミシュテカ」というスポーツの関係を主題とする。インターネットとデジタル技術の発展によって、現在、誰もが容易く映像を制作・編集・発信できる。そのような中で、スポーツ人類学者が民族誌映画という方法でフィールドの出来事を伝えることの学術的意義はどこにあるのか。映画の上映を通じてそのような問題提起ができればと考えている。</p>
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130007770776
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 130007770776
- identifiers.cinii_nr_id : 9000405763255