2014年6月 - 2017年3月
ヒストンのグリコシル化による栄養膜幹細胞のエピジェネティクス
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
ヒストンH2Aの40番目セリンがN-アセチルグルコサミン化(H2AS40Gc)される新規エピジェネティクス修飾を発見した。栄養外胚葉由来の栄養膜幹細胞(TS細胞)と内部細胞塊由来の胚性幹細胞(ES細胞)は、発生初期の分化運命機構に重要な示唆を与えてきた。本研究では、H2AS40Gcがこれら幹細胞の緩んだクロマチン領域に豊富で、分化に伴い大きく変化し、遺伝子発現に促進的であること、またグルコース感受性およびゲノム修復機能を有することを明らかにした。H2AS40Gcは代謝とゲノム正常性維持を結ぶエピジェネティクス系で、脊椎動物から哺乳類への進化上重要な位置に存在するなど、予想以上の成果となった。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 26252052
- 体系的課題番号 : JP26252052