2008年 - 2010年
乳腺組織中エストロゲン濃度・エストロゲン合成能と乳がん罹患に関する症例対照研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
閉経後乳癌62名の血中・乳腺組織中ホルモン濃度と乳がんリスク要因との関連を解析した。ホルモンレセプター陽性の場合、エストラジオール(E2)の組織中濃度は血中濃度の43.7倍、陰性では14.5倍。また、ホルモンレセプター陽性では「授乳歴あり」で組織中E2濃度が高くなる傾向が認められた(p=0.01)。これらよりホルモンレセプター陽性乳癌組織内ではE2が生合成または血中から集積され、その機序に授乳歴が関与している可能性が示唆された。
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- 課題番号 : 20590630
- 体系的課題番号 : JP20590630