共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年10月 - 2023年3月

準定常負イオン源におけるビーム引出界面の物理過程と粒子ダイナミクス制御

日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
  • 永岡 賢一
  • ,
  • 宮本 賢治
  • ,
  • 木崎 雅志
  • ,
  • 高橋 和貴
  • ,
  • 中野 治久

課題番号
18KK0080
体系的課題番号
JP18KK0080
配分額
(総額)
17,680,000円
(直接経費)
13,600,000円
(間接経費)
4,080,000円

高性能負イオンビームの開発研究は、磁場閉じ込め核融合研究や大型加速器実験の進展を支える重要な基盤技術として、大電力化、定常化が進められてきた。本研究では、間近に迫る国際熱核融合実験炉(ITER)計画を進めるうえで、急務の課題となっているビーム光学設計の最適化のための課題解決を目指す。具体的には、マックスプランク研(ドイツ)で試験が開始されているITER用高周波負イオン源に、日本(核融合研)で開発されているビーム引出領域の負イオン挙動計測と負イオンビーム引出界面の密度分布計測を実施する。これにより、1000秒オーダーの準定常負イオン源において、負イオン生成からビーム引出までの負イオンダイナミクスの評価、及び電子が極めて少ない(1%以下)プラズマのビーム引出界面形成の物理モデルを構築することにより、ビーム光学設計の課題を解決し、準定常負イオンビームの飛躍的な高性能化を実現する。
2018年度は、共同研究のキックオフ会合をマックスプランク研究所で開催し、具体的な共同実験の提案を行い、計測装置の設計条件、設置環境、取り合い等の確認作業を行った。ビーム検出器は、日本側で設計製作を実施し、計測器の設置方法及び外部駆動方法に関する設計は、マックスrプランク研究所側で行うことに合意した。2019年度から具体的な計測器の設計、製作に取り掛かるための準備が完了でき、2018年度の当初予定通りの計画を実施できた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18KK0080
ID情報
  • 課題番号 : 18KK0080
  • 体系的課題番号 : JP18KK0080