講演・口頭発表等

2016年1月21日

救急疫学データの信頼性向上のためのデータ入力システム開発の試み

第26回日本疫学会学術総会
  • 藤江敬子
  • ,
  • 橋本幸一

記述言語
日本語
会議種別
ポスター発表
開催地
日本 米子市

【背景】総務省消防庁が病院外心肺停止(Out-of-hospital cardiopulmonary arrest: OHCA)事例を対象に2005年から収集している救急蘇生統計データ(いわゆるウツタインデータ)は、全国レベルの大規模疫学データベースとして貴重なものである。労働世代のOHCAによる突然死は社会経済的影響が大きいため、本データを分析することにより、OHCA患者の救命率向上のための施策につなげることが期待されている。我々は本データの分析にあたりデータクリーニングをする中で、エラーの頻度が高いことを発見した。エラーの多さはデータベースの信頼性を低下させ、OHCAに関する疫学研究の質への影響が懸念される。これまでの調査研究より、本データ入力に使用しているシステムは消防本部により異なり、その種類によりエラー発生率に差が生じることが示されたことから、入力システムの改善がエラー抑制につながる可能性がある。
【目的】データエラーが発生しにくいようなロジカルチェックを実