書籍等出版物

2004年2月

『大津浄土真宗寺院史』


出版者・発行元
永田文昌堂

江戸時代幕府直轄領として、重要な位置を占め大きな経済力を誇った、近江の国大津市中の浄土真宗本願寺派寺院の制度史的研究である。すべて在地寺院の所蔵する新出史料に基づいて執筆した。特に世襲制によらない住職名跡の売買やそれに伴う寺院私有地の相続の問題は、従来の研究史にない分野へのアプローチである。また、各寺院が一年ごとに交代で平等に宗門改め関係の書類を共同提出する「年番」制度も、寺請制度の実態解明に資するところ大きいと思われる。(全250頁)