論文

2011年3月

「節談とその信者像」(査読付)


出版者・発行元
『浄土真宗総合研究』第6号pp73~95

椿原了義・野世渓真了兄弟の節談を熱心に聴聞し続けた同行の一人が、後に妙好人と讃えられた椋田与市である。一般に説教者の史料は伝承され難く、ましてやそれを受容した在家の念仏者の動静とセットで残されることは極めて少ない。その意味で、与市の手次寺である米原市磯の上妙寺前住が与市の言行録を出版し、同寺に別の写本が現存するのは、貴重な事例である。本稿では、この写本と刊本との比較検討を行い、妙好人像形成の上京について論究している。

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