2016年4月 - 2019年3月
メタボリックシンドロームに適用する被ばく線量評価用検量線は必要か?
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
原爆被爆者や放射線治療を受けている糖尿病併発癌患者における複合性傷害で見られるように、炎症は放射線障害のリスクを増大させる。細胞遺伝学的線量評価は、放射線事故後の効果的な治療のために必要であるが、線量評価における慢性炎症の影響は不明である。そこで、2型糖尿病マウスと野生型マウスにおける被ばく影響を比較した結果、慢性炎症の存在は、放射線被ばくによって誘導される染色体異常およびDNA損傷を増加させる可能性があり、これは従来から行われている細胞遺伝学的線量評価に影響を及ぼす可能性が示唆された。しかし、臓器損傷に対する短期的な影響解析では、小腸において2系統のマウスの間に顕著な違いは認められなかった。
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- 課題番号 : 16K15569
- 体系的課題番号 : JP16K15569