基本情報

所属
情報・システム研究機構 国立極地研究所 研究教育系生物圏研究グループ 助教
学位
博士(理学)

研究者番号
90580324
J-GLOBAL ID
201401098143527652
researchmap会員ID
7000007186

研究課題と活動状況: 動物に装着可能な小型機器(データロガー)を海洋性高次捕食者である海鳥類に取り付けることで、行動・生態やその周辺の海洋環境を明らかにする研究に中心的に取り組んでいる。特に、高次捕食動物の生存に必要不可欠な採餌行動に着目し、これまで可視化することの難しかった採餌の詳細なタイミング・場所を詳細に調べ、衛星による環境データ等とも組み合わせることで採餌にとって重要な海洋環境を明らかにしている。このような視点から、海洋性高次捕食者を指標として、近年注目されている、極域の急激な海洋環境変化が、海洋生態系に及ぼす影響を探っている。具体的には、南極半島域や東南極地域に生息するペンギン類、アザラシ類、ミズナギドリ類、北半球のベーリング海に生息するウミガラス類、ミツユビカモメ類を対象種として、データロガーを取り付け、回収する極域のフィールドワークに取り組んでいる。これらのデータを用いて、動物の行動軌跡と海洋環境の空間分布を関連付けるGIS解析、動物の行動の個体差を考慮した統計解析手法といったデータ解析手法を駆使しながら、海洋生態系に関わる雑誌に論文を発表している。極域観測歴: (1)ベーリング海・アリューシャン列島域付近のおしょろ丸北洋航海(2003-2005年)、(2)ベーリング海船とジョージ島における海鳥類調査(2006年・2013-2015年)、(3)南極ロス海における開洋丸南極調査航海(2004-2005年)、(4)南極半島域キングジョージ島におけるペンギン調査(2006-2007年・2009-2010年・2014-2015年)、(5)東南極域デイビス基地におけるペンギン調査(2011-2012年・2012-2013年)、(6)南極昭和基地におけるペンギン・アザラシ・飛翔性鳥類調査(2016-2018年:第58次日本南極地域観測隊に越冬隊員として参加)

論文

  42

MISC

  3

書籍等出版物

  3

講演・口頭発表等

  4

共同研究・競争的資金等の研究課題

  9

社会貢献活動

  6