2021年
比較的高サクション状態にある不飽和土の降雨に伴う吸水・排水過程における挙動に関する研究
地盤工学ジャーナル
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- 巻
- 16
- 号
- 1
- 開始ページ
- 35
- 終了ページ
- 47
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.3208/jgs.16.35
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 地盤工学会
<p>本研究では,マクロポアが発達した地盤条件における比較的高サクション状態の吸水・排水過程での体積含水率と間隙圧の変化を,Dual-Permeabilityモデルに準じてマクロポア部およびマトリックス部の挙動に分離し検討を加えた。その結果,原位置においても降雨開始時の体積含水率が圃場容水量を下回り,かつ間隙圧がそれに相当する値を下回る領域では,圃場容水量を最大値とするマトリックス流の限界排水曲線が算定されること,その限界排水曲線に沿っている状態からの吸水・排水過程は走査曲線に相当することを示した。さらに,マクロポア流の発生時は,体積含水率および間隙圧の分布が極めて不均一となるため,計測器設置位置の相違が当該斜面のように0.4m程度でも,計測される体積含水率および間隙圧の同期性が損なわれ,計測結果を解釈する上では,計測間隔による影響を考慮する必要があることを明らかにした。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3208/jgs.16.35
- CiNii Articles ID : 130007994036