2018年4月 - 2022年3月
多言語教育政策の意義と限界―中央アジア諸国のグロバール化対応にみる葛藤―
日本学術振興会
本研究の目的は中央アジア5カ国における多言語教育の現状と課題を、母語教育の保障、国家語教育拡大による国民統合と英語教育強化によるグローバル化対応という三つの視点から追究し、グローバル化時代の多言語教育政策の可能性と限界性を指摘することである。本研究では、近年の日本の言語教育政策において参照される欧州連合の言語教育政策の理念(複言語主義)と実践(CEFR)のもとにある「母語+2」原則と中央アジア諸国の言語政策の原則「国家語+ロシア語+英語」の共通点と相違点を指摘し、国語教育の改善、小学校への英語教育の導入、外国籍の児童生徒のための日本語教育(と母語教育)といった課題を抱える日本の言語教育政策に示唆を得る。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K13084