論文

査読有り
2004年7月31日

局地循環による水蒸気輸送と盆地霧発生の関連性―広島県三次盆地を対象とした数値実験―

天気
  • 大橋唯太
  • ,
  • 寺尾徹
  • ,
  • 宮田賢二
  • ,
  • 田中正昭
  • ,
  • 堀口光章
  • ,
  • 林泰一

51
7
開始ページ
509
終了ページ
523
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本気象学会

広島県三次盆地で秋季の夜間に頻発する大規模な霧に対して,日中発達する局地循環がどのような関わりを持っているか調べるために,3次元領域数値モデルを用いて,三次盆地での局地循環による水蒸気の輸送過程を再現した.三次盆地では,夕刻以降数時間,盆地内斜面で起こる強い下降流として定義される平地盆地風が形成される.この局地風は,盆地周囲から盆地内に水蒸気を輸送する役割を持っており,その結果,盆地内の水蒸気量は平地盆地風の発生後数時間で最大となる.平地盆地風によって盆地内に集積される水蒸気の主な供給源を,ケース実験の比較によって調べた.その結果,盆地の外側に存在する土壌・森林から日中供給されている水蒸気が,平地盆地風によって高度500~600m以下から盆地内に運ばれてくることが明らかとなった.この水蒸気輸送によって,相対湿度にして10~15%程度の上昇が確認された.

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902277624514002
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001813163
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00151568
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/7049476
URL
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10605750
URL
http://id.nii.ac.jp/1141/00069919/
ID情報
  • ISSN : 0546-0921
  • J-Global ID : 200902277624514002
  • CiNii Articles ID : 110001813163
  • CiNii Books ID : AN00151568

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