2017年
災害時の有害物および危険物の適正廃棄への影響因子
第28回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集
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- 開催年月日
- 2017年 - 2017年
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
激甚災害が頻発しているが、災害時に灯油等の引火性の高いもの、中身の残ったスプレー缶のような爆発する恐れのあるもの、農薬などの毒性の高いものが他の廃棄物へ混入するなどが不適切に排出されると、仮置き場での安全性確保が困難になるほか、輸送時の事故や処理プロセスへ影響する可能性がある。本研究では、災害時において適切な有害物・危険物の排出を達成するための対策に資する基礎的知見として、実際の被災者への聞き取り調査を行い、家庭の有害・危険物のリスクを明らかにするとともに、影響する因子、特に排出者の意識に影響する要因の解析を行った。結果、水害のような被害種の場合、物品に対する危険・有害性の認識が大きくなるほど、適正廃棄の自信が向上したことから、普段から物品の危険認識の周知を向上したり、発災直後に危険性の通知を徹底したりすることで、災害時の不適切な廃棄を減少できる可能性があることがわかった。