共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

腎細胞癌・尿路上皮癌における腫瘍内および全身性免疫環境の統合的解析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K09560
体系的課題番号
JP20K09560
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究は、腎細胞癌・尿路上皮癌の免疫逃避機構に最も関与する細胞群や分子群を同定し、予後予測因子や免疫力評価因子としてだけでなく、今後のICB治療の効果予測や治療効果向上にも繋げる事を目的としている。2019年9月熊本大学倫理委員会への申請、承諾を得て(倫理1782号)免疫チェックポイント阻害薬を投与された患者を対象として、最低2ポイント(可能であれば3ポイント)での前向き採血を行った。実施タイミングは①薬物療法開始前、②2コース開始前、③3コース開始前のタイミングで免疫関連副作用発現時は、副作用の治療前に採血を行った。血液サンプルは、対象患者から同意書を取得後に、 BDバキュテイナTM CPT単核球分離用真空採血管(Becton, Dickinson and Company, Franklin Lakes, NJ) 2本(各8ml)で合計16mlの採血を行い、遠心分離機で25℃、1800g、20分で遠心して、血漿と末梢血単核球(PBMC)を分離、採取した。分離した血漿と細胞凍結保存液((タカラバイオ社:Cellbanker)に溶解させたPBMCは1.8mlクライオチューブ3本にそれぞれ分けて冷凍保存した。
検体採取は、当科ではこれまでに腎癌、尿路上皮癌の対象患者から①ニボルマブ+イピリムマブ併用療法症例5例、②ニボルマブ単剤投与症例1例、③ペムブロリズマブ単剤投与症例8例、④アベルマブ+アキシチニブ併用療法症例1例から検体を得た。また、今研究は虎の門病院腫瘍内科とも共同研究を行っているが、同院でも検体採取を行っていて合計41例の検体が採取されている。現段階で合計58症例の血液サンプルが解析可能な状況であり、これらの症例はすべて解析を行っていく予定である。今後も更に研究対象患者の血液検体採取は積極的に行いながら、継続していく予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K09560
ID情報
  • 課題番号 : 20K09560
  • 体系的課題番号 : JP20K09560