2017年6月
大気環境と子どもの呼吸 PM2.5の健康影響評価に係る実験的研究の現状と展望
日本小児呼吸器学会雑誌
- 巻
- 28
- 号
- 1
- 開始ページ
- 34
- 終了ページ
- 38
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本小児呼吸器学会
2.5μm以下の微小粒子状物質(PM2.5)の健康影響が注目されている。呼吸器、循環器の有病者やアトピー素因とともに、高齢者、そして小児はPM2.5の影響を受けやすい脆弱性集団の代表的存在である。PM2.5の構成成分は多種多様であり、移送時の二次生成・変化も存在するため、健康影響の発現や悪化に寄与する成分や要因の特定には至っていない。今後は、実験的研究を先行させ、疫学研究と併せ、健康影響を決定する要因や成分を同定し、健康影響をエンドポイントとするPM2.5成分モニタリング対象候補物質(群)の特定につなげることが、重要である。本総説では、PM2.5の健康影響評価に係る実験的研究の現状と展望について、我々の知見を中心に概説する。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 2187-5731
- 医中誌Web ID : 2017320021
- CiNii Articles ID : 40021260665
- CiNii Books ID : AA1262215X