2014年3月31日
<活動報告>看護フロー導入に伴う看護記録方法変更による記録時間の評価
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要 : 健康科学 : health science
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- 巻
- 9
- 号
- 開始ページ
- 66
- 終了ページ
- 69
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14989/185388
- 出版者・発行元
- 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
当院(大学附属病院)では、2000年の病院情報システム更新と同時にカルペニート看護診断を採用したが、その後の病床稼働率の上昇、在院日数の短縮などにより、全ての患者にカルペニート看護診断を用いて看護計画案・記録をすることに多くの時間が費やされ、超過勤務の要因の一つとなっていた。そのため、病院情報システム更新を機に、看護診断のカルペニート看護診断からNANDA-Iへの変更が決定され、2012年3月より観察項目・ケア項目・指導項目を盛り込んだ観察項目セット(看護フロー)の使用を開始するとともに、2012年9月に看護診断をカルペニート看護診断からNANDA-Iへ変更した。今回、A病棟に入院し、人工股関節置換術を受けた患者10名を対象に、看護診断変更前(2012年1月〜3月。5名。I期)、看護診断変更後(2012年11月〜2013年1月。5名。II期)の看護診断使用回数と「看護計画に係る記録時間」を比較、検討した。その結果、標準看護計画を看護フローへ置き換えたことで、平均看護診断使用回数はI期の8.25回からII期には2.0回へ大幅に減少し、「看護計画に係る記録時間」調査でも、I期に比べII期では、「計画時間」(看護計画立案画面からの看護診断立案から、経過記録への観察項目設定までの時間)の平均が1.7分、「評価時間」(経過記録の看護計画実施入力から、観察項目の結果入力までの時間)の平均が8.5分、それぞれ短縮した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14989/185388
- ISSN : 1880-2826
- 医中誌Web ID : 2014276548
- CiNii Articles ID : 120005465611
- CiNii Books ID : AA12388314