MISC

2006年12月1日

複合材料 2.2 ガラス入りハイドロキシアパタイトの分解性と骨結合能について

Orthop Ceram Implants
  • 宗和隆
  • ,
  • 藤林俊介
  • ,
  • 根尾昌志
  • ,
  • 中村孝志
  • ,
  • 小川哲郎
  • ,
  • 小久保正

25
開始ページ
33
終了ページ
36
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
整形外科バイオマテリアル研究会

ハイドロキシアパタイト(HA)に分解性を付与する手段として、他の生分解性材料とのコンポジットを作成することが挙げられる。HAが分解性をもつことで、骨結合能も向上することが期待される。今回、HAにガラスを添加することでそのような改良が本当に得られるか検証した。HAの粉体に1wt%のガラスの粉体を添加し、混合、圧縮後、1000℃で4時間焼結してガラス入りHAを作製した。生理食塩水への浸漬によってガラス入りHAのみ、表面が徐々に侵食されていく様子を観察した。術後4、8週でガラス入りHAの引き剥がし強度はガラスなしHAより有意に高かった。16週では成熟した骨との結合を観察した。SEMでは、ガラス入りHAは界面において個々のHA粒子がばらけたり、数μm大の気孔が生じるなどして粗な界面を形成していたのに対し、ガラスなしHAは滑らかな界面を保った。

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902233075892450
ID情報
  • ISSN : 0289-2855
  • 医中誌Web ID : 2007116233
  • J-Global ID : 200902233075892450

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