2015年6月18日
放射性セシウム汚染土壌からの消化器系吸収率について
地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会講演集
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 21
- 号
- 開始ページ
- 505
- 終了ページ
- 510
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- [地盤工学会]
福島第一原子力発電所事故後の汚染地域において、住民の被ばく線量は適切な被ばく管理に不可欠な情報の一つである。汚染土壌の直接摂取は、特に子供への被ばくの観点から住民の関心が高く、同経路を通じて生じる被ばく線量の程度を明らかにすることで、住民の安心感を醸成しつつ中長期的な被ばく管理を効果的に実施することができるものと考えられる。しかし、汚染土壌を直接摂取した場合にどの程度人体に吸収されるかについては未だ明らかになっていないため、同経路からの被ばく線量を評価するためには消化器系において放射性Csがどのくらい吸収されるかを明らかにする必要がある。そこで本研究では、人体の胃や腸での条件を再現した「生理学的抽出方法(PBET: Physiologically Based Extraction Test)」と、我が国における法令規定法である「1N塩酸抽出法」という2つの方法を用いて消化器系における吸収率を評価した。また、これらの結果をもとに、汚染土壌の直接摂取による被ばく線量を評価するとともに、1N塩酸抽出法とPBET法の結果とを比較してより簡便な1N塩酸抽出法が放射性セシウムの抽出方法として妥当であるか否か検討した。著者所属: 日本原子力研究開発機構(JAEA)
- リンク情報
- ID情報
-
- CiNii Articles ID : 120006683924
- CiNii Books ID : AA11948107