2015年4月 - 2018年3月
バイオ高分子医薬品の新たな細胞内導入戦略
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
バイオ医薬品は 一般に細胞膜透過性を有しないため、効率的な細胞内送達法の開発は、新しい医薬品・医療の開発という観点から大きな波及効果を与える。本研究では、細胞膜への傷害性が非常に高い、クモ毒由来のカチオン性の両親媒性ヘリックスペプチドM-lycotoxinの疎水面のロイシンを酸性アミノ酸であるグルタミン酸に置換したL17Eペプチドを創出した。L17Eは、細胞膜には顕著な傷害性を示さない反面、エンドソーム膜を効果的に不安定化する特性を有しており、通常はエンドソーム内に保持される抗体などのタンパク質を効果的にサイトゾルに 放出できることが分かった。
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- 課題番号 : 15H02497
- 体系的課題番号 : JP15H02497