共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2025年3月

ヒト多能性幹細胞(iPS細胞)由来内耳オルガノイドの内耳移植による内耳再生研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
21K09622
体系的課題番号
JP21K09622
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

本研究の目的は、ヒト人工多能性幹細胞(ヒトiPS細胞:human induced pluripotent stem cell)から誘導した内耳オルガノイドを難聴モデル動物の内耳(蝸牛)に移植することにより、内耳(蝸牛)を再生させ、難聴が回復するか検討することである。これが実現すれば、将来の内耳再生医療の基礎を作ることになる。本研究では期間中に以下の項目を遂行する。
①内耳障害モデル動物(難聴モデル動物)作製。②ヒトiPS細胞から内耳オルガノイドへの分化誘導方法確立。③ヒトiPS細胞誘導内耳オルガノイドを内耳の目的の位置に正確・確実に移植するための手術用ロボットを用いる方法の確立。④難聴モデル動物の内耳(蝸牛)にヒトiPS細胞誘導内耳オルガノイドを移植。⑤移植動物の内耳機能(聴覚)を経時的に測定し、その後内耳の組織学的検索を行い、内耳が機能的、組織学的に再生するかどうか確認するこる。
当該年度(令和3年度、2021年度)に実施した研究の成果は以下のごとくである。
上記①の難聴モデル動物に関しては、多少難聴のレベルにばらつきはあるものの、ほぼ完成。②に関しては、順調にヒトiPS細胞から内耳オルガノイドへの分化誘導が行われた。③の手術用ロボットは、ロボット本体は完成しているが、ロボットアーム先端に取り付ける器具は開発中である。④数例の難聴モデル動物の内耳(蝸牛)にヒトiPS細胞誘導内耳オルガノイド移植を行っている。⑤移植動物の聴覚測定は行っているが、組織学的検査は次年度以降となる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K09622
ID情報
  • 課題番号 : 21K09622
  • 体系的課題番号 : JP21K09622