2021年6月
The Development of Japanese Body Psychotherapy
International Body Psychotherapy Journal
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回数 : 98
- ,
- 巻
- 20
- 号
- 1
- 開始ページ
- 124
- 終了ページ
- 129
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
本論の目的は,成瀬悟策氏によって創出された,日本独自の心理療法である動作法に焦点を当てて,日本のボディ・サイコセラピーの発展について紹介することである。まず,本邦の心理療法の主流と臨床心理に関する資格制度について説明し,日本における心理療法について概観した。次に,西洋と東洋における文化と心理療法について比較しながら,本邦におけるボディ・サイコセラピーとその主要なセラピスト,タッチがどのように受け入れられているかについて示した。そして,動作法が,動作訓練の臨床的実践を通じて,どのように障害児領域で発展してきたか,また,臨床動作法がいかに精神疾患患者に対して適用され,動作法の発展に寄与してきたかについて示し,動作法を実践するセラピストが抱える課題について論じた。さらに,コロナ禍における日本のメンタルヘルス領域に関する最新のトピックとして,「自粛生活に伴うコロナ鬱」と「自粛疲れ」を取り上げ,オンライン動作法の実施の可能性を示唆した。最後に,日本におけるボディ・サイコセラピーの将来においては,動作法の普及がその発展に寄与するであろうと論じた。
キーワード: ボディ・サイコセラピー,日本,成瀬悟策,動作法,動作訓練,臨床動作法
キーワード: ボディ・サイコセラピー,日本,成瀬悟策,動作法,動作訓練,臨床動作法
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