2007年3月8日
前頭前野における隠れ状態推定と環境ダイナミクス同定の機能分離
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
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- 巻
- 106
- 号
- 589
- 開始ページ
- 83
- 終了ページ
- 88
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
動的環境における意思決定には、環境のダイナミクスを固定し、それに基いて現在の状態を推定することが重要である。環境が部分観測の場合、不確実な観測情報から隠れ状態を推定する必要がある。これまで推定に脳の前頭前野が関わることが示唆されてきたが、一つの課題の脳計測結果からこれらの異なる推定メカニズムを分離した研究はない。本研究では、部分観測課題として提案されている'Tiger proble'を基に、不確実情報を用いて状態遷移モデルと隠れ状態の両方を推定をする拡張版課題を設計し、課題遂行時のヒト脳活動をfMRIによって計測した。その結果、左前部前頭前野に状態の不確実性、また右背側前頭前野に環境ダイナミクスの不確実性に相関する脳賦活が認められた。このことから前頭前野の異なる部位が隠れ状態推定とダイナミクス同定に関与することが示唆された。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110006250605
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10091178
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/8704475
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110006250605
- CiNii Books ID : AN10091178