2008年7月
マウス前庭および内リンパ嚢における骨髄由来細胞の免疫組織学的検討
Otology Japan
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- 巻
- 18
- 号
- 3
- 開始ページ
- 171
- 終了ページ
- 175
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11289/otoljpn1991.18.3_171
- 出版者・発行元
- (一社)日本耳科学会
骨髄由来細胞を緑色の蛍光で可視化した骨髄キメラマウスを用い、マウス前庭における免疫担当細胞の存在を示唆する所見を得たので報告した。骨髄由来細胞が蝸牛の組織マクロファージとして存在していることは報告されているが、検討で前庭でも骨髄由来細胞が感覚上皮下の間質に広く分布することが明らかになり、これらの細胞の多数がマクロファージの表現型を示すことが判明し、前庭間質の構成として線維細胞、神経線維、血管が従来知られていたが障害のない前庭にも骨髄由来のマクロファージが常に存在することが示された。一方、リンパ嚢では骨髄由来細胞が前庭間質よりも高密度で上皮細胞層や嚢内腔にも存在しマクロファージの免疫担当細胞であることが確認された。
- ID情報
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- DOI : 10.11289/otoljpn1991.18.3_171
- ISSN : 0917-2025
- 医中誌Web ID : 2008331226