MISC

2016年3月

一次修復不能腱板断裂に対する手術成績 反転型人工肩関節導入前の腱板広範囲断裂7症例

JOSKAS
  • 新井 隆三
  • ,
  • 栗山 新一
  • ,
  • 中村 伸一郎
  • ,
  • 松田 秀一

41
1
開始ページ
26
終了ページ
27
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会

反転型人工肩関節の導入前に、一次修復不能腱板断裂に対しcuff tear arthropathy型人工骨頭置換術を行った3例(A群)と、鏡視下上方関節包再建術を行った4例(B群)を対象に、手術成績を検討した。その結果、A群で安静時痛が残存したのは1例で、受傷機転は交通事故であった。また、頸椎変性が強く、Spurling testが陽性であった。運動時痛のみ残存したのは1例で、非常に活動性が高く、趣味が筋トレであった。男性例で肩峰が菲薄化する傾向にあった。一方、B群ではgraftは断裂していても、関節窩上縁から肩峰下面に向けてシート状の組織を認めた。また、2例で肩峰の前外側あるいは後方に厚い組織塊を認めた。これは移植graftが肩峰と上腕骨頭の間から押し出されたものと思われた。A群の女性例は90°以上自動前挙するのに1年4ヵ月を要した。この間のリハビリにより三角筋は対側よりも過形成になったが、その後も自動前挙可能角度は不安定であった。

ID情報
  • ISSN : 1884-8842
  • 医中誌Web ID : 2016365000

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