MISC

2021年3月

【人工膝関節再置換術のテクニックを磨く】人工膝関節再置換術の術前画像計画

Orthopaedics
  • 栗山 新一
  • ,
  • 松田 秀一

34
3
開始ページ
11
終了ページ
21
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)全日本病院出版会

人工膝関節置換術(TKA)の再置換術は、初回TKA後疼痛や関節不安定性の残存例とゆるみで骨欠損を生じた例があり、術前画像計画が成功の鍵を握る。初回TKA術前後画像を基に、可能な限り関節拘束性の低いデザインを用いて、初回TKA時に目標としたアライメントとjoint lineが再獲得できるように計画する。そのうえで生じた骨欠損に対し、5mmまではセメント充填、10mmまではブロックを用い、10mm以上は同種骨移植も考慮する。ストレス撮影で、内外側不安定症例はunlinked constrained型を、前後不安定性や大きな関節gap開大例にはrotating hinge型の計画を立て、バックアップ体制を整える。不安定性残存例にインサートのみ厚くする計画、膝蓋骨非置換の膝前面痛残存例に膝蓋骨置換のみ追加する計画は、ともに半数で症状が改善しないため、他の原因の関与を入念にチェックする必要がある。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0914-8124
  • 医中誌Web ID : 2021163430

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