2007年2月28日
Rituximabとvincristineの併用が奏効した難治性血栓性血小板減少性紫斑病
臨床血液
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 48
- 号
- 2
- 開始ページ
- 144
- 終了ページ
- 147
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11406/rinketsu.48.144
- 出版者・発行元
- (一社)日本血液学会-東京事務局
26歳男。嘔吐、発熱、黒褐色尿で緊急入院した。見当意識障害、点状出血、ヘモグロビン尿、破砕赤血球の増加に伴う溶血性貧血、高度血小板減少を認め血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)と診断した。血漿交換とメチルプレドニソロン(mPSL)による治療を開始して意識清明、血小板数の増加、ヘモグロビン尿の軽減をみるも、入院12日目の血漿交換9回施行後に再び血小板は激減し出血傾向も増悪した。入院15日よりrituximabとVCRを追加投与し血小板数は増加し、インヒビター活性の低下に反比例してADAMTS13活性は回復し完全寛解をみた。9ヵ月経過した現在もPSL服用中であるが寛解を保っている。ADAMTS13活性とそのインヒビターの力価の測定はTTPの診断のみならずrituximab治療開始の意思決定、さらに治療効果の判定に有用であることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11406/rinketsu.48.144
- ISSN : 0485-1439
- 医中誌Web ID : 2007218576
- J-Global ID : 200902236130116782
- CiNii Articles ID : 10018733477
- CiNii Books ID : AN00252940