伊賀 司

J-GLOBALへ         更新日: 19/09/19 15:45
 
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研究者氏名
伊賀 司
 
イガツカサ
所属
名古屋大学
部署
国際開発研究科
職名
特任助教
学位
博士(政治学)(神戸大学)
その他の所属
京都大学東南アジア地域研究研究所
科研費研究者番号
00608185

プロフィール

【研究概要】
私の研究上基本的な問いは、議会、選挙、官僚制、司法など制度的に確立された政治的なアクター/チャネルではないメディアや社会運動などの「非制度的アクター/チャネル」による政治と社会の変革は、いつ、誰によって、どのように始まるのか、その変革のメカニズムはどのようなものなのか、そしてその帰結とは何なのか、というものである。この問いに沿ってこれまで、①東南アジアのメディアと政治、②レフォルマシ(改革)時代のマレーシアの社会運動、③政治的スキャンダルとアカウンタビリティ、の3つのテーマの研究を進めてきた。

【研究プロジェクト】
①東南アジアのメディアと政治
本研究の目的は、マレーシアを中心とした東南アジアにおいて、メディアの統制と自由をめぐる政治過程を明らかにすることにある。この研究が問うのは、メディアはマレーシアのような競争的権威主義体制下ではどのような政治的役割を果たすのか。メディアの技術的発展はメディアの政治的役割にどのような影響を及ぼすのか、という点である。
②レフォルマシ(改革)時代のマレーシアの社会運動
1990年代末以降の改革(レフォルマシ)の時代に展開されてきたマレーシアの社会運動に注目し、政治体制の変動期に入った国において、社会運動がどのように政治と社会を変えていくかを明らかにしようとしている。具体的には、1990年代末以降マレーシアにおける社会運動の動員のメカニズムと運動の帰結を明らかにする。
③政治的スキャンダルとアカウンタビリティ
情報の秘匿と開示(あるいは暴露)をめぐる政治過程に注目し、それがどのようなアクターに担われ、政治体制にどのような影響を及ぼすかを明らかにしようとする。マレーシアの事例を念頭に置き、アカウンタビリティ概念や情報公開法制定などのグローバルな動向が、この情報の秘匿と開示をめぐる政治過程にどのような影響を与えているかを解明する。

My main resaerch questions are 1) how and when the non-institutional actors or channels like media and social movements change politics and society, and 2) what is the result of the social and political change by the actors. I have researched on three themes ①Media and Politics in Southeast Asia, ②Social Movements in the Reformasi-era, Malaysia, ③Political Scandal and Accountability in Southeast Asia.

研究分野

 
 
  • 政治学 / 政治学 / 地域研究、政治社会学、比較政治学

経歴

 
2019年9月
 - 
現在
名古屋大学 大学院国際開発研究科 特任助教
 
2018年4月
 - 
現在
京都大学 東南アジア地域研究研究所 連携講師
 
2017年10月
 - 
2019年3月
神戸大学 大学院国際協力研究科 非常勤講師
 
2016年4月
 - 
2019年9月
甲南大学 法学部 非常勤講師
 
2012年4月
 - 
2019年9月
大阪学院大学 国際学部 非常勤講師
 

学歴

 
2002年4月
 - 
2011年3月
神戸大学 大学院国際協力研究科 国際協力政策専攻博士後期課程
 
2009年6月
 - 
2009年9月
National University of Malaysia, Institute of Malaysia and International Studies (IKMAS), Visiting Researcher  
 
2008年10月
 - 
2009年5月
Indonesian Institute of Science (LIPI), Visiting Researcher  
 
2004年4月
 - 
2006年9月
University of Malaya, Faculty of Economics and Administration, Visiting Research Student 
 

論文

 
伊賀 司
社会科学   49(2) 29-55   2019年8月   [査読有り]
マレーシアでは2018年総選挙によって希望連盟(PH)による史上初の政権交代が実現した。本稿は筆者が総選挙期間中に実施した現地調査と新聞などの2次資料に基づき,PHのメディア・コミュニケーション戦略を明らかにする。2018年総選挙ではPHが選挙戦を戦うのに不利な状況が頻繁に生じた。本稿では, そうした不利な状況をPHが選挙コミュニケーションの過程においてどのように解消し,反攻に転じていったかを取り上げる。
伊賀 司
アジア・アフリカ地域研究   17(1) 73-102   2017年11月   [査読有り]
伊賀 司
国際協力論集   23(2) 85-108   2016年2月
Politics of the Regime Change under the One-Party Dominant Rule in Japan: What Can We Learn from the Rise and the Fall of Democratic Party of Japan?
International Journal of East Asian Studies (Faculty of Arts and Social Sciences, University of Malaya)    3(1) 17-24   2014年11月   [招待有り]

Misc

 
伊賀 司
Kyoto Review Southeast Asia   23    2017年11月
Re-Authoritarianing Malaysia? Political Scandals and Problems of Accountability in the Post-Mahathir Era
伊賀 司
Proceedings for the Korean Association of Southeast Asian Studies Annual Conference 2017      2017年8月
伊賀 司
Kyoto Review Southeast Asia   21    2017年2月   [依頼有り]

書籍等出版物

 
中村正志・熊谷聡編『ポスト・マハティール時代のマレーシア:政治と経済はどう変わったか』
伊賀 司 (担当:分担執筆, 範囲:第5章 活性化した社会運動と市民社会の変貌(173-222頁))
アジア経済研究所   2018年3月   ISBN:9784258046348
査読有り。
https://ir.ide.go.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=50292&item_no=1&page_id=39&block_id=158
外山文子、日下渉、伊賀司、見市建編著『21世紀東南アジアの強権政治-「ストロングマン」時代の到来』
伊賀 司 (担当:共編者, 範囲:第3章ナジブはなぜ失脚しないのか(153-202頁))
明石書店   2018年3月   ISBN:978-4750346632
Michelle Tan, Pongkwan Sawasdipakdi, and Jittipat Poonkham (eds.) ASEAN Political Outlook 2015
伊賀 司 (担当:分担執筆, 範囲:Malaysia in 2014: Crisis of the Opposition)
Faculty of Political Science, Thammasat University   2016年6月   
https://books.google.co.jp/books/about/ASEAN_Political_Outlook_2015.html?id=IgeDtAEACAAJ&redir_esc=y
中村正志編『ポスト・マハティール期マレーシアにおける政治経済変容』
伊賀 司 (担当:分担執筆, 範囲:第四章 ポスト・マハティール期の社会運動―ブルシ運動を中心に)
アジア経済研究所   2016年5月   
http://www.ide.go.jp/library/Japanese/Publish/Download/Report/2015/pdf/C07_ch4.pdf
アジア経済研究所編『アジア動向年報2015年度版』
伊賀 司 (担当:分担執筆, 範囲:2014年のマレーシア-保守的なイスラームの拡大と航空機事故)
2015年5月   

講演・口頭発表等

 
政治開放期マレーシアにおける都市住宅政策過程:BN体制下の住宅消費者運動の成功と限界
伊賀 司
2018年度東南アジア学会第100回大会   2018年12月2日   
東南アジアにおけるホモフォビアと性的マイノリティの運動
伊賀 司
2018年度日本比較政治学会研究大会   2018年6月23日   日本比較政治学会
Re-Authoritarianing Malaysia? Political Scandals and Problems of Accountability in the Post-Mahathir Era
伊賀 司
Korean Association of Southeast Asian Studies Annual Conference 2017   2017年8月27日   
現代マレーシアにおける「セクシュアリティ・ポリティクス」の誕生―『アンワル同性愛裁判』の影響再考と活性化するLGBT運動
伊賀 司
2017年度アジア政経学会全国大会   2017年6月24日   アジア政経学会
The Spirits of LGBT Movements in Malaysia
伊賀 司
The Third Conference of the Association for Asian Studies in Asia (AAS in Asia)   2016年7月25日   Association for Asian Studies in Asia (AAS in Asia)

担当経験のある科目

 

競争的資金等の研究課題

 
政治的スキャンダルと権威主義体制の不安定化に関する研究-マレーシアの事例から
日本学術振興会: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2016年4月 - 2019年3月    代表者: 伊賀 司
マレーシアとインドネシアにおける社会的アカウンタビリティ・メカニズムに関する比較研究
日本学術振興会: 特別研究員・研究奨励費
研究期間: 2015年4月 - 2018年3月    代表者: 伊賀 司
東南アジアにおけるセクシュアリティの比較政治研究―民主化とグローバル化時代の性的マイノリティ
文部科学省(京都大学東南アジア地域研究研究所): 共同利用・共同研究拠点研究資金
研究期間: 2015年4月 - 2016年3月    代表者: 伊賀 司
東南アジアにおける情報公開法の制定過程に関する比較政治学的研究
日本学術振興会: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2012年4月 - 2015年3月    代表者: 伊賀 司
現代マレーシアにおける社会運動―レフォルマシ(政治改革)運動とブルシ(選挙制度改革)運動の比較から見る組織、戦術、コミュニケーションの変容
日本科学財団: 平成24年度笹川科学研究助成
研究期間: 2012年4月 - 2013年3月    代表者: 伊賀 司

社会貢献活動

 
性的マイノリティから東南アジアの民主化の現地点を考える
【講師】  龍谷大学大学院アジア・アフリカ総合研究プログラム  龍谷大学GPAAS2018年度研究フォーラム  2019年1月21日
【寄稿】  NNA  NNAマレーシア  2018年12月18日
マレーシア・シンガポール・ブルネイの政治・社会と日本との関係
【講師】  国際交流基金関西関西国際センター  日本語パートナーズ派遣前研修講義  2018年11月26日
【講師】  名古屋大学ホームカミングデイ  国際開発研究科 公開講座「『LGBT』から見る東南アジアの国家と市民社会」  2018年10月20日
【コメンテーター】  笹川平和財団  マレーシア民主化への道のり―言論弾圧と排外主義と闘う作家、ファイザル・テヘラ―ニ氏を迎えて  2018年7月27日