共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年 - 2013年

外生菌根菌の進化とその種多様化の起源を探る

文部科学省  科学研究費補助金(研究活動スタート支援)
  • 佐藤 博俊

課題番号
24870017
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,860,000円
(直接経費)
2,200,000円
(間接経費)
660,000円
資金種別
競争的資金

本研究では、外生菌根菌とその共生植物(宿主植物)との共進化関係に注目しながら、外生菌根菌の種多様化の起源を探ることを目的としている。特に、申請者は、外生菌根菌と共生する樹種の中でも、白亜紀において、インド亜大陸の移動に伴って東南アジア地域に進出し、適応放散したフタバガキ科樹種に特に着目している。この研究を遂行するに当たっては、外生菌根菌の高精度の分子系統推定と、外生菌根菌の宿主特異性に関する祖先形質復元が重要となるが、本年度は、外生菌根菌の分子系統推定を高精度に行うための菌類標本のサンプル収集とPCRプライマーの設計について重点的に行った。まず、サンプル収集については、研究材料である外生菌根菌イグチ目菌の子実体標本を京都市・菅平(長野県)・天塩(北海道)の森林から採集した。さらに、マレーシア森林研究所標本庫(マレーシア)を訪問し、フタバガキ科樹種の多様性がもっとも高い東南アジア地域のイグチ目標本のDNAサンプルを収集した。また、エディンバラ王立植物園標本庫(スコットランド)、およびキュー王立植物園標本庫(イングランド)も訪問し、ヨーロッパ・中央アフリカ・東アフリカ・南アジア・オセアニアのイグチ目標本のDNAサンプルを収集することができた。また、高精度分子系統樹を構築するために使用するタンパク質コード領域の選定も行った。ゲノム解読済みの菌(出芽酵母、セイヨウショウロ、シイタケ、オオキツネタケ)のゲノム情報を比較し、Protein-protein BLAST (blastp) 検索を行って保守性の高い領域(タンパクコード領域)を探し出し、その中でコピー数が極力少ない領域を選別した。現在、プライマーは設計中であり、設計が完了し次第、分子実験を開始する予定である。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/24870017.ja.html