共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2019年3月

多核金属錯体によるスピントロニクス材料の開発

日本学術振興会  科学研究費 若手研究(B)  

担当区分
研究代表者
資金種別
競争的資金

多核金属錯体をベースとした分子性スピントロニクス材料の開発を行う。分子内で三角形型にフラストレートした孤立dスピンと、ドナー性拡張π電子系有機配位子を併せ持つ多核金属錯体をベースとして、部分酸化塩や電荷移動錯体を合成することで、フラストレートしたd電子と導電カラムのπ電子が強く相互作用した導電性分子結晶を作成する。量子化dスピンの状態変化による電気伝導性のスイッチング(非線形・量子化・負性磁気抵抗など)や、伝導π電子による量子スピン状態の操作(電磁誘導による量子スピン励起・スピンキラリティーの分割など)など、スピンフラストレーションにより特殊な電気磁気機能を発現する材料の実現を目指す。