2005年1月
『うつほ物語』「内侍のかみ」巻についての考察―繰り広げられる恋愛模様を中心に―
『国語と国文学』
- 巻
- 82
- 号
- 1
- 開始ページ
- 18
- 終了ページ
- 31
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 至文堂
節会の「賄ひ」は、本来は女官の職務だが、『うつほ物語』では、帝の妻である女御が務める場面がある。このことについて、同時代の史料を調査すると、女御が節会の「賄ひ」を務めることは史実にはない虚構であることが確認された。しかし、その虚構によって、女御と男性貴族たちとの恋愛を情趣豊かに描くことが可能となり、『うつほ物語』を貫く婚姻外の男女の精神的な愛情という主題が浮き彫りにされていることを明らかにした。
- リンク情報
-
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40006766609
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00088621
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/7358346
- ID情報
-
- ISSN : 0387-3110
- CiNii Articles ID : 40006766609
- CiNii Books ID : AN00088621